『路上のルール---新宿編』

yanjima2005-06-25

休日の新宿の路上はいつも楽しませてくれる。


・ケース1「メタルな野郎」
路肩に腰を下ろしながらミニアンプにプラグを差込
大音量でひたすらメタルミュージックをかき鳴らす。
かなりの数のオーディエンスが彼のプレイに魅了され周囲を取り囲んでいた。

そのテクニックは絶品で、ギターのツボを押してあげているかのように、
彼の指があちこちへ飛び回っていた。見たことのない技のオンパレード。
ただがむしゃらに弾く彼の姿は、ロンゲだったこともあるが、
ヴァンへイレンの様。改めて音楽そしてギターは奥が深いなと思った。


・ケース2「ジョニー君」
「僕の名前はジョニーです!一緒に遊ぼうね!」
と路上に置かれた彼の紹介文にはいつもペテン師の影が見え隠れする。
ジョニー君とは、操り人形の名前で、彼があたかも生きているかのように路上でパフォーマンスを行う。指を鳴らせば立ち上がり、オーディエンスが腕を上下に振ればジョニー君も合わせてジャンプする。不思議そうにみる人たちは、そのトリックの種を見破るために一つ600円で購入していく。

僕は既にどういった理由でジョニー君が動いているのかを知っていたから、ジョニー君の動きには全く興味がなく、むしろだれがキーマンなのかを見破る方に興味があった。
見破るのはかなり容易だった。あきらかにおかしな奴がいる。皆がジョニー君の奇怪な動きに注目しているのをよそ目に、バッグの中でもごもごさせている奴がいる。
目がぎらぎらしていて、お○もつみたいな奴だった。
ジョニー君を自分で動かしているにもかかわらず、なんでだろぉ?って顔でジョニー君を見ているその顔はかなり面白かった。

さて最後になぜ僕がジョニー君のトリックを知っていたのかを言っておく必要があるだろう。2年くらい前の話になるが、何を隠そう同じ日に父親と弟が違う場所でジョニー君を購入してきたのだ。しかも計3体も。なんとも騙されやすい一家である。


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『no life,no pants!』






おとこだってお洒落パンツをはきたいのだよ
このお洒落泥坊め!
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